快適環境工学

藏澄研究室

理論、実験、および数値シミュレーションを駆使して、経済的、エネルギー的に適正な負担で、生理的にも心理的にも快適感と満足感が得られるような居住環境の科学的な解明および環境設計に関して合理的な意思決定がおこなえる手法の開発をめざして研究している。
主要な研究として、体感温度指標の開発や快適性と省エネルギーに関する研究、行動性体温調節と温熱環境評価に関する研究、体感温度制御システムの開発などをおこなっている。また、研究手法やこれまでの成果を応用して人間と環境とのかかわり合いを考究している。
エネルギー消費量は産業用というよりも民生用で増加傾向にある。家庭部門に該当する住宅内のエネルギー消費量も増加している。技術革新がもたらす省エネルギー技術もそれを利用する人間次第といったところもあり、意識と環境改善との関わりを検討することは重要である。住まい手による環境調節手法や行動が二酸化炭素の排出削減に寄与したり環境の改善につながることもある。ライフスタイルは変化しさまざまであるが、より良い環境調節行動が示せれば生活者のレベルからの環境改善につながると考えている。